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懸垂修飾語 — 文の関係が意図していない単語を修飾しているように見える。「almost」の置く位置に注意

句・節・文
➖✔➖

懸垂修飾語は(Dangling Modifiers/Misplaced Modifier)と呼ばれる。
懸垂修飾語 — 一見したところ文頭のフレーズと後の文の関係が意図していない単語を修飾しているように見える。特に文頭のフレーズの意味上の主語と後の文の主語が一致していないこと。

Dangling Modifiers — 主語のあいまいさに重点を置くことが多い。
Misplaced Modifier — 位置の間違えに重点を置くことが多い。

懸垂修飾 — 主語があいまい

At the age of eight,our grandfather died.
8歳の時、祖父が亡くなった。



文中の「at the age of eight」は8歳の時だけを示している。誰が8歳なのかは説明していない。
常識的にour grandfatherが8歳の時はあり得ない。

次のように変更

When We were eight,our grandfather died.
私たちが8歳の時、祖父が亡くなった。



Looking out of the window of my hotel room,there was a wonderful range of mountains.
ホテルの部屋の窓から外を見ると、素晴らしい山並みが広がっていた。



「Looking out of the window of my hotel room」はホテルの窓から山を見ているように見える。
次のように変更

When I Looked out of the window of my hotel room,there was a wonderful range of mountains.
私のホテルの部屋の窓から外を見ると、素晴らしい山並みが広がっていた。



Hearing a number of entertaining stories,their visit was enjoyable.
たくさんの面白い話をたくさん聞いて、彼らの訪問は楽しかった。



「誰か訪問してきた人の話を聞いて楽しかった」という意味。これも問題ない文だが、
「彼ら自身が訪問し、たくさんの面白い話を聞いて楽しかった」を表すには

次のように変更

Hearing a number of entertaining stories,they enjoyed their visit.
たくさんの面白い話を聞いて、彼らは訪問を楽しんだ。



Since they heard a number of entertaining stories,they enjoyed their visit.
面白い話をたくさん聞いたので、彼らは訪問を楽しんだ。



Since they heard a number of entertaining stories,their visit was enjoyable.
面白い話をたくさん聞いたので、彼らの訪問は楽しかった。



To play tennis well,the racket must be held properly.
テニスを上手にするには、ラケットを正しく持つ必要がある。



「テニスが上手になるコツは、ラケットを正しく持つこと」という意味。
「自分自身がラケットを正しく持てていないだけ」を表すには

次のように変更

To play tennis well,「I/you/one」 must hold the racket properly.
テニスを上手にするには、「私/あなた/人」はラケットを正しく持たなければならない。



If you wish to play tennis well,you must hold the racket properly.
上手にテニスをしたいなら、あなたはラケットを正しく持つ必要がある。



If you wish to play tennis well,the racket must be held properly.
上手にテニスをしたいなら、ラケットを正しく持つ必要がある。



Tired but happy,the bus whisked me home.
(疲れたけど幸せな気持ち)のバスは私を家に連れて帰りました。



バスが「tired and happy」のようにも考えられる。

次のように変更

I was tired but happy,and the bus whisked me home.
私は疲れていたけど幸せな気持ち、バスは私を家まで送ってくれた。



懸垂修飾 — 修飾語を置く位置を間違える

➖✔➖


懸垂修飾語(Misplaced Modifier)とは、位置を間違えた修飾語のこと。
基本的に修飾語は修飾された言葉にぴったりと寄りかかるのが望ましい。間違った位置に置くと意味的な誤解を招くことがある。

At the age of five our father began to teach us English.
(5歳の父)?は私たちに英語を教え始めた。



「at the age of five」を文頭に置くとour fatherが5歳になったかのような誤解を招くことがある。

次のように変更

Our father began to teach us English when We were five.
私たちが5歳の時、父は私たちに英語を教え始めた。



almostの置く位置がとても重要

➖✔➖

almostは修飾する際、動詞の前に置くか、形容詞・副詞の前に置くかで大きく意味が違ってくる。

  • 形容詞・副詞 — だいたい,ほとんど
  • 動詞 — もう少しで,すんぜんのところで

[彼は一日中仕事をしていた]を表したい。

○:He worked almost all day.
彼はほぼ一日中働いた。
✖:He almost worked all day.
彼はもう少しで一日(の中で)働くところだった。

上記はalmostがworkedの前に置かれているため「あまり仕事をしていない(もう少しで一日(の中で)働いた == 実質仕事をしていない)」という意味になり、本来の意味に合わない。

次の文も同様。

「私たちのほとんどがこの本を読んだことがある」を表したい。

○:Almost every one of us read the book.
私たちのほぼ全員がこの本を読んでいる。
✖:Every one of us almost read the book.
私たち全員がこの本を(もう少しで)読むところだった。

上記はalmostがreadの前に置かれているため「あまり読んでいない(もう少しで読もうとした == 実質読んでいない)」という意味で、本来の意味に合わない。

また次のように

A car drove down the street decked with ribbon.
車がリボンで飾られた通りを走った。



文中の過去分詞句「decked with ribbon」は「リボンで飾られた」という意味。
carを修飾したいのに、文中でstreetに修飾される。明らかに間違い。

次のように変更

A car decked with ribbon drove down the street.
リボンで飾られた車が通りを走った。



斜視修飾語

➖✔➖

懸垂修飾語は斜視修飾語(squinting modifier)と異なる。

斜視修飾語 — 文中の位置が不適切であるために意味が曖昧になる修飾語を指す。

この文「The girl who had been dancing gracefully entered the room.」

修飾語gracefullyはdancingを修飾するのか、enteredを修飾するのか。
どちらも可能。明確にするため、意味に応じて次のように変更することができる。

The girl who had been gracefully dancing entered the room.
優雅に踊っていた少女が部屋に入ってきた。(文中のgracefullyはdancingだけを修飾)



The girl who had been dancing entered the room gracefully.
踊っていた少女が優雅に部屋に入ってきた。(文中のgracefullyはenteredだけを修飾)



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