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非述語動詞(準動詞)と共に使う「there be」 — 「不定詞(there to be)・動名詞(there being)・分詞(there being)」と共に使用し「非述語動詞の意味上の主語」として機能

不定詞
➖✔➖


非述語動詞(準動詞。non-predicate verb)は述語にしない動詞形式。
動詞の文法範囲に属し、英語の基本的な文法の一つ。
「不定詞・動名詞・現在分詞・過去分詞」が含まれる。

存在文を表す「there be」にも非述語形式が様々ある。
「there be」構文の非述語形式には主に次のようなものがある。

  • 不定詞 — there to be
  • 動名詞 — there being
  • 現在分詞 — there being

3つの構文においてthereは「非述語動詞の意味上の主語」として機能する。

通常使っている「there be」文はthereが導入的な役割を果たしているだけで、実質な意味はないと考えられている。

文の主語はbeの後にあり、beの単複数形はthereではなく後の主語によって決定されるから。
文構文では「仮定主語dummy subject」として機能している。

しかし、非述語形式ではthereは実質「非述語動詞の意味上の主語(logical subject)」として働いている。

there to be — there beの不定詞形式

➖✔➖


この構文はいくつかの場合に分けられる。

主語 + 他動詞 + there to be

➖✔➖


このタイプは「主語 + 他動詞 + 目的語と補語」構文に相当。
目的語はthereで補語は不定詞「to be」。

We don’t want there to be any misunderstanding between them.
私たちは彼らの間に誤解があってほしくない。



Would they like there to be a market near their home?
彼らの家の近くにデパートがあるの?



They expect there to be no objections.
彼らは誰も反対しないことを望んでいる。



We don’t mean there to be any unpleasantness.
私たちは何の不快を引き起こすつもりはない。



We should prefer there to be no discussion of our private affair.
私たちはプライベートなことを取り扱わないことを望んでいる。



We hate there to be long queues everywhere.
私たちはあちこちに長蛇の列を作りたくない。



Teachers don’t want there to be any students lagging behind.
先生はどんな学生も落伍したくない。



We’d like there to be a pool in the garden.
公園に池がほしい。



The enthusiasm was causing there to be concern on the Democratic camp.
民主党陣営ではこの熱気が注目を集めている。



It requires there to be some sort of organic material in the pigment.
顔料にはある種の有機物が含まれている必要がある。



The participants perceived there to be more species present when the amount of tree cover was higher.
参加者は樹木の被覆量が多いほどより多くの種が存在すると認識した。



And we will not allow there to be a waste of time.
私たちは時間を無駄にすることを許さなかったろう。



We needed there to be no one else in the world at that moment.
その時、私たちは世界に他の人がいないことを望む。



We believed there to be gunfire coming from outside the vehicle.
車の外から銃態が聞こえてくると思った。



I consider there to be no threat occurring in these districts.
これらの地域には何の脅威もないと考えている。



So I can not permit there to be proliferation of nuclear weapons.
だから私は核兵器の拡散を許さない。



「there to be」の構文に使用される動詞の特徴

目的語と補語(第5文型)で使用できる他動詞(不定詞または to beによる目的語の補語)
単語 意味
cause 原因
require 要する
allow 許す
permit 許す
need 必要
consider 考える
believe 信じる
「欲しい、好き、嫌い、期待」など、人を述語にできる「願望型」の動詞
単語 意味
want 欲しい
expect 予想する
like 好む
hate 憎む
would like 欲しい
prefer 好む
mean 意味する
intend 意図する
letの後ろに「there to be」を接続することもできるがtoを省略する。

Don’t let there be any noise.
何の騒ぎも許されない。



Let there be no mistake about it.
この事は間違いをしてはいけない。



It is + 形容詞(名詞) + for there to be

➖✔➖


このタイプは「It is + 形容詞(名詞) + for 人 to do」に相当。

  • Itは形式主語
  • 「for there to be」は真主語

thereは人の代わりに不定詞の意味上の主語として機能。
「for there to be」で不定詞の複合構文とみなす。

It is important for there to be a free school for the poor children.
貧しい子供のために無料学校を作ることはとても重要。



In that case it is impossible for there to be an escape from the building.
その場合、建物から脱出する可能性はまったくない。



It’s normal for there to be a little leftover glue on the drum.
ドラムに残っている糊が少し残っているのは正常。



It was strange for there to be so few people in the theme park.
テーマパークにこんなに人がいないのは不思議だった.



It was unusual for there to be so few trash in the park.
公園にこんなにゴミが少ないのは珍しい。



It is natural for there to be a generation gap between the parents and their child.
親と子供の間に世代間の溝があるのは自然なことだ。



It is not uncommon for there to be problems of communication between old and young.
老人と若者の間にコミュニケーションの問題があるのはよくあることだ。



It is impossible for there to be any mistakes.
何の間違いもあり得ない。



It is enough for there to be six minutes.
6分で十分。



I think that it’s entirely appropriate for there to be this ambiguity at this point.
この問題についてあいまいなままであることは完全に理解できることだと思う。



It is a pity for there to be any disagreement in the family.
家庭の不和は本当に残念だ。



It is a shameful thing for there to be both rich men and beggars on such a tiny piece of land.
こんな小さな土地に金持ちも乞食もいるなんて、恥ずかしいことだ。



It’s a great pity for there to be much trouble in the your family.
あなたの家族に多くのトラブルがあるのは非常に残念。



たまに「人 + be + 形容詞 + for there to be~」という文もある。

I’m anxious for there to be plenty of time for discussion.
私たちは十分な時間を持って議論することを切に望んでいる。



主語 + 自動詞 + for + there to be

➖✔➖


このタイプは「主語 + wait for 人 to do」構文に似ている。
waitは自動詞であり「for there to be」は「for 人 to do」に等しい。

thereは人の代わりに不定詞の意味上の主語として機能。
「for there to be」は不定詞の複合構文とみなし目的副詞とする。

We planned for there to be a meeting on Monday.
私たちは月曜日に会議を開く予定だ。



Liam is waiting for there to be a big party.
リアムは盛大なパーティーを開くのを待っていた。



I hope for there to be no wars and killings in the world.
私は世界に戦争や殺戮がないことを望んでいる。



The secretary arranged for there to be another interview.
秘書は別の会談を手配した。



She has called for there to be better communication between referees and players.
彼女は審判と選手の間により良いコミュニケーションを要求した。



他の構文における「for there to be」

Their hope is for there to be a peaceful world.
彼らは世界の平和を望んでいる。(for there to be — 述語)



It was too late for there to be any open shops.
時間が遅すぎて営業している店はない。(for there to be — 結果を示す単語)



The components of most double stars are close enough for there to be incredible gravitational attraction between them.
ほとんどの二重星の構成要素はそれらの間に信じられないほどの万有引力が存在し、十分に接近している。(for there to be — 結果を示す単語)



For there to be profit in a deal, there must be some elements: a bargain and change.
取引に利益をもたらすためには、安価な掘り出し物と変化といういくつかの要素が必要。(for there to be — 目的語として意味上の主語を含む不定詞を文頭に置くことに相当)



For there to be smooth communication, there must be attentiveness and involvement in the discussion itself by all present at any time.
円滑なコミュニケーションのためにはいつでも出席者全員が議論自体に注意を払い、関与する必要がある。(for there to be — 目的語として意味上の主語を含む不定詞を文頭に置くことに相当)



In order for there to be peace, their plan requires an international response.
平和を実現するために、彼らの計画には国際的な対応が必要。(In order for there to be — 目的語として意味上の主語を含む不定詞を文頭に置くことに相当)



They talked about the need for there to be peaceful resolutions of conflicts.
紛争を平和的に解決するために彼らは必要性について話し合った。(for there to be — 目的語として意味上の主語を含む不定詞を文末に置くことに相当)



there being — 「there be」の動名詞形式

➖✔➖


「there be」の動名詞形式は「there being」。
文の「主語・他動詞の目的語・前置詞の目的語」を作ることができる。

このときthereは「動名詞の意味上の主語」として機能する。

文の主語

➖✔➖


「there be」の動名詞形式が主語として用いられているが、あまり使われない。

There being a public bus service is a great convenience to people’s life.
バスがあれば人々の生活にとても便利。



There being some suspicion between them made me anxious.
彼らの間に疑いがあって私を不安にさせた。



The prison is heavily guarded. There being no hope of escape is certain.
刑務所は厳重に見守られている。逃げ出す見込みがないのは確かだ。



動詞の目的語

We don’t remember there being aliens in the simulation game when We were playing.
私たちがプレイしていたときシミュレーション ゲームに宇宙人がいたことを覚えていない。



We can’t imagine there being a better place to coach basketball than Noah.
ノアほどバスケットボールを指導するのに適した人がいる場所があるとは思えない。



They prefer there being only four houses in a 200-lot development.
彼らは200区画の開発で4軒の家しかないことを好んでいる。



It’s hard to imagine there being a more soulful woman in American than Emma.
エマよりも愛情深いアメリカ人女性が世界にいるとは考えにくい。



It means there being no settlement blocks in this problem.
これはこの問題に解決の障害がないことを意味する。



We don’t mind there being any objection to our plan.
私たちは私たちたちの計画に反対意見があっても構わない。



Emma denied there being any misunderstanding between them.
エマは彼らの間に誤解があることを否定した。



We wouldn’t mind there being something eye-catching at the butcher counter.
私たちは食肉処理場で何か目立つものがあっても構わない。



We don’t recall there being very much to do about any of those situations.
私たちは覚えていない。それらの状況に対してやることがたくさんある。



The realist acknowledges there being a domain beyond the conceptual sphere.
現実主義者は概念の領域を超えた領域があると考えている。



And yet We don’t recall there being any lengthy discussion in basketball circles.
それでもバスケットボール界で長い議論があったことを覚えていない。



We all must avoid there being any harm done to our environment.
私たちは皆、環境へのダメージを避ける必要がある。



「there be」の動名詞形式は他動詞の目的語。主に一部の動名詞に追従できる他動詞。
単語 意味
remember 思い出す
recall 思い出す
deny 打ち消す
mind 気にする
imagine 想像する
prefer 好む
mean 意味する
admit 認める
avoid 避ける

前置詞の目的語

➖✔➖


「There be構文」の動名詞形式は前置詞の目的語とする場合が特に多い。
基本的に動名詞は目的語を作ることができる前置詞であれば、ほとんど「there being」につくことができる。

What’s the chance of there being an election this year?
今年選挙が行われる可能性はどれくらい?



We talked about the possibility of there being another acute phase in this economic crisis.
私たちは、この経済危機に別の深刻なフェーズがある可能性について話した。



We never dreamed of there being a picture on the wall.
壁に絵があるとは思わなかった。



Well, We’ve never heard of there being any disparity between the two.
ええ、私たちは両者の間に何の差があるか聞いたことがない。



The Japanese are proud of there being the Tokyo Tower in Tokyo.
日本人は東京に東京タワーがあることを誇りに思っている。



She was disappointed at there being no money left.
彼女は少しも金が残らないことに失望した。



No one told her about there being a meeting that afternoon.
その日の午後に会議があると誰も彼女に言っていなかった。



Liam was relying on there being another opportunity.
リアムはまた別の機会があると期待している。



We were completely unaware of there being anything extraordinary.
私たちはこのことに何か不思議な点があることに全く気づかなかった。



I was wrong about there being some misunderstanding between them.
彼らの間に誤解があると思うのは私の間違い。



Virtually all of the evidence argues against there being a causal factor.
実質にすべての証拠は因果関係があることを否定している。



We’ve gone through debates here without there being any significant effect on our work.
私たちはここで何度も議論をしたが、私たちの仕事には顕著な影響はなかった。



And as a result of there being severely physical violence at home, the couple broke up at last.
そして家庭内で激しい身体的暴力があった結果、夫婦はついに別れた。



The idea of there being a massive attack in Japan is unrealistic.
日本で大規模な攻撃をする考えがあるのは、現実的ではない。



there being — 「there be」の現在分詞形式

➖✔➖


「there be」の現在分詞は動詞と形式的に一致。主な役割は文の中で原因副詞を作ること。
文頭にも文末にも置くことができ「thereは意味上の主語」。

There being nothing to do, they went home disappointedly.
何もすることがなくて、彼らはがっかりして家に帰った。



There being no bus, I had to walk home.
バスがないので、歩いて帰るしかない。



There being no one to help us, We had to do it all alone.
助けてくれる人がいなくて、一人でやらなければならなかった。



There having been no rain, the ground was dry.
ずっと雨が降らず、土地は干ばつだった。



There being nothing to do, We went to bed.
やることがないので、私たちはベッドに入って寝た。



There being nothing eatable within his reach, Liam replied in the affirmative.
リアムは前後左右に食べるものが何もないのを見て、食べ終わったと答えた。



There being no birds in the canyon , there were no foredawn songs to warn of daybreak.
峡谷には鳥がいなかったので、夜明けを告げる夜明けの歌はなかった。



There being nothing intelligent to say to that, they said nothing.
これについて何も言うことがない以上、彼らは何も言わなかった。



At her store she had idled, there being no need to write.
ホテルで彼女は何もしないで時間をつぶした。その日は手紙を書く必要がなかったから。



The rest were ordered back to Russia, there being no intermediate landing grounds.
残りの飛行機は途中で着陸地点がなかったためロシアに引き返された。



➖✔➖


副詞を作る以外に現在分詞「there being」はいくつかの動詞の目的語と補語を作ることができる。
thereは目的語でbeingは補語。

このような動詞は「see/notice/find/foresee」など「見る」を表すことが多い。

We don’t see there being a very large effect.
非常に大きな影響は見られない。



We haven’t really noticed there being a lot more scouts at those games.
私たちはまだ気づいていないが、その試合にはもっと多くの偵察員がいる。



They’d never find there being a vacant hotel.
彼らは空いているホテルを見つけることはない。



We foresee there being consistency across the board for policing drug testing.
私たちは薬物検査の取り締まりに関して全面的に一貫性があると予測している。



there is said to be — 「there be」の受動態

➖✔➖


「there be」には過去分詞形はない。
be動詞の過去分詞はbeenであるが受動的ではないため。「there be」構文には過去分詞がないから。

しかし受動的な語態を持つことができて、特殊な用法に属しているとも考えられる。

「だそうだ」

She is said to be an agricultural scientist.
彼女は農業科学者だそうだ。



もともとこの文はこのように変換される。

People say that she is an agricultural scientist.

That she is an agricultural scientist is said.(主語が長すぎる。基本的に形式主語Itを使い、真主語that従属節を続ける)

It is said that she is an agricultural scientist.

She is said to be an agricultural scientist.

変換の結果 — Sheは主語を作り「is said」は言われるを意味。「to be an agricultural scientist」は不定詞となる。

there be構文の変換

➖✔➖


「there be」構文がある他動詞の目的語従属節として機能していれば、他動詞は上記の変換に使用することができる。

People say that there will be an election this week.
人々は今週選挙があると言う。



It is said that there will be an election this week.
There is said to be an election this week.

不定詞自体は未来を表しているので、willは現れず。「There will be said to be」とは言えない。

The media report that there is oil under that natural park.
メディアはその自然公園の下に石油があると報じている。



It is reported that there is oil under that desert.
There is reported to be oil under that desert.

People expect that there will be a keen fight in the national elections.
人々は国政選挙で激しい戦いが繰り広げられることを期待している。



It is expected that there will be a keen fight in the local elections.
There is expected to be a keen fight in the local elections.

People think that there will be a strike soon.
人々はすぐにストライキが起こると思っている。



It is thought that there will be a strike soon.
There is thought to be a strike soon.

People suppose that there are more than 7000 languages in the world.
世界には7000以上の言語があると考えられている。



It is supposed that there are more than 7000 languages in the world.
There are supposed to be more than 7000 languages in the world.

目的語従属節に使うすべての他動詞がこのように使用できるわけではない。この使い方を持つ動詞は限られている。
単語 意味
say 言う
report 報告
expect 予想
think 考え
believe 信じる
suppose 仮定する
understand 理解
  • There 「is/are」 said to be~ — ~であるそう
  • There 「is/are」 reported to be~ — 報道によると~
  • There 「is/are」 expected to be~ — ~が予想される
  • There 「is/are」 thought to be~ — あると思われる
  • There 「is/are」 believed to be~ — あると信じられている
  • There 「is/are」 supposed to be~ — あるはず
  • There 「is/are」 understood to be~ — あることはよく知られている

Thereはここでは導入的な役割しかしないので「isを使うかareを使うか」は後の主語の複数に従属する。

「There be + no + 動名詞doing」

➖✔➖


「there be + no + doing」は特殊な構文としてここで一緒に取り扱う。

「there be + no + doing」の基本的な意味は「何かをすることは不可能」。
話し手が未来、何か事件が発生するかどうかを判断すること。
またその判断が否定的である場合「許可しない」という意味を表すことがある。

doingは動名詞であり名詞と動詞を兼ねている。

  • 動詞として翻訳される意味があり
  • 名詞の役割(文の主語を作りnoの修飾がある。動名詞が主語であるからこそ「There is」と言い「There are」とは言わない)

もある。

There is no denying that Emma is very efficient.
エマが効率的であることは否めない。



There is no saying when it will stop raining.
この雨がいつ止むかは言い難い。



There is no telling when he will come back.
いつ帰ってくるかわからない



There is no knowing when they shall meet again.
彼らはいつ会えるか分からない。



There is no mistaking what ought to be done.
何をすべきかは間違いない。



There is no persuading her to go there.
彼女にそこに行くように説得するのは不可能だ。



There is no going back to the life Emma had.
エマはもう昔の生活に戻れない。



There is no expecting what will happen.
何が起こるか予想できない。



There is no getting over the difficulty.
この困難は克服できない。



There is no holding back the wheel of history.
歴史の車輪は阻むことができない。



There is no parking between 9 am and 7 pm.
午前9時から午後7時までは自動車の駐車を禁止する。



There is no gainsaying his ability.
彼の能力を否定するものはない。



There is no accounting for tastes.
人にはそれぞれ好みがある。



There is no reasoning with such a stubborn man as Liam.
リアムのような頑固な人と話をするのは不可能なことだ。



There is no typing up this letter within four minutes.
4分以内にこの手紙を打つことはできない。



There is no blinking the possibility of a scandal.
不祥事の可能性を無視してはいけない。



Remember, once they’ve signed the contract, there is no turning back absolutely.
彼らが契約に署名したら、絶対に元に戻すことはできないことを忘れないでね.



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