能動態の形式で受動態(される)を表すもの。能動態で表す受動的表現とも呼ばれる。
このような使い方に適した動詞には主に以下のような4つのタイプがある。
- feelに代表される知覚動詞
- openに代表される動詞
- readに代表される動詞
- beginに代表される動詞
feelに代表される知覚動詞
基本的な意味が受動態の意味を持っており、受動態の意味は能動態で表すしかない。
feel | look | sound |
smell | taste |
などがある。
水は触ってみると暖かい。
実質の意味は「この水は私たちに触られて暖かい」などの意味。
feelは連結動詞としては自動詞であり受動態には使えない。
受動態の意味を能動態で表すしかない。
この料理はいい香りがする。
実質の意味は「私たちに嗅がれていい匂いがする」という意味。
smellは連結動詞としては自動詞であり受動態には使えない。
同じように受動態の意味を能動態で表すしかない。
能動態から受動態に変わるとき — 能動態の目的語を受動態の主語に変えて使わなければならないから。
もし能動詞の述語が自動詞である場合、目的語がない。
受動態になる主語がないため、自動詞は受動態では使用できない。
openに代表される動詞
他動詞としても使用することができる。
他動詞として使用し主語のある状態を表す — 通常は受動態の意味を能動態で表す。
その場合は「can’t/won’t」などと共に使用される。
open | close | shut |
lock | move |
などがある。
動かない。
窓が開かなくなった。
このドアは閉まらない。(ドア自体に問題)
このドアは閉めなくてもいい。(客観的にドアを閉じる必要がない)
最初の文は能動態で受動態の意味を表している。
主語の状態を強調している。
つまり、ドア自体に問題がある。
2番目の文はドアを閉じる必要がないと直接、受動態を使っている。
主語の状態を強調せず、客観的にドアを閉じる必要がないという情報を伝えているだけ。
これはドア自体に問題があるかどうかとは関係ない。
readに代表される動詞
他動詞としても使用することができる。
他動詞として使用し主語のある状態を表す — 通常は受動態の意味を能動態で表す。
read | write | wash |
clean | cook | cut |
wear | carry | handle |
などがある。
この場合は通常
well | easily | slowly |
quickly | properly |
などの副詞と共に使用される。
この生地は洗いやすい。
この本は売れ行きが速い。
チーズは切りやすい。
この車はよく制御されている。(車自体が優れたコントロールを持っている)
この車はよく制御されている。(人が車をうまくコントロールしている)
最初の文は能動態で受動態の意味を表す。
主語の状態を強調している。
つまり、車自体が優れたコントロールを持っている。
2番目の文は受動態を直接使用。
主語の状態を強調するのではなく、車をうまくコントロールしている。
車自体の性能とは関係がなくコントロールするのは簡単。というメッセージを客観的に伝える。
beginに代表される動詞
主語が物事であり動作実行者を強調しない場合、受動態の意味を能動態で表すことができる。
begin | start | finish |
end | fill | catch |
などがある。
コンサートはいつ始まるの?
芝居は9時に終わる。
私たちのスカートは釘に引っかかった。
すぐに家は人でいっぱいになった。