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能力・許可・推測 — 助動詞canとcouldの過去・現在・未来の使い方まとめ

助動詞

能力を表す

➖✔➖

couldはcanの過去形

  • can — 現在出来るかどうか
  • could — 過去に出来たかどうか
Can they speak English?
彼らは英語が話せる?



Could they speak English then?
その時彼らは英語が話せた?



現在の能力を表す

We can’t decide which to choose.
どれを選べばいいか決められない。



While We sympathize,We can’t really do much to help.
私たちは同情しているが、本当にどれだけ多くは助けることができない。



未来の能力を表す

通常はcanやcouldではなく、be able toを用いて未来時制を表す

We’ll be able to speak english in another few months.
あと数ヶ月で英語が話せるようになる。



One day people will be able to go to the moon on holiday.
いつか人々は月に休暇を過ごすことができる。



未来何かをする能力があるかどうかを今決めているかを示す場合はcan

Can you come to the party tomorrow?
明日私たちのパーティーに来てくれない?



過去の能力を表す

➖✔➖


couldが使用できる場合もあればできない場合もある。具体的に次の点に注意。

過去の基本的な能力(やりたいことをいつでもできる能力)を表す場合

➖✔➖


couldを使用。

Could you speak English then?
その時あなたは英語が話せる?



過去の特定の能力(過去の特定の場面で何かをする能力)を表す場合

➖✔➖


couldではなく「「was/were 」 able to do 物/managed to do 物/succeeded in doing 物」などを使用。

She studied hard and was able to pass the exam.
彼女はよく勉強しているので、試験に合格できる。



At last she succeeded in solving the problem.
彼女はついにその問題を解決した。



couldは過去の特定の能力を表すために使用されない。
通常は肯定文に限られる。否定文や疑問文では過去の特定の能力を表すことができる。

We managed to find the street,but We couldn’t find her house.
私たちはその通りを見つけたが、彼女の家は見つからなかった。(前の文の肯定文はmanaged toでcouldではない。後の文は否定文でcouldを利用できる)



couldは知覚を表す動詞「see/hear/smell/taste/feel/understand」と共に使用して特定の能力を表す

Looking down from the plane,I could see lights on the runway.
飛行機から下を見ると、空港の滑走路に点火しているのが見える。



間接話法ではcouldは過去の特定の能力を表すこともできる。

She said she could see me next week.
彼女は来週私に会えると言った。



許可を表す

➖✔➖


次の様な使い方に注意
canとcouldの使い分け。
許可を求める・許可を与えるといった方向性の違い。

現在または未来の「許可」について、次の2つの状況を区別する

許可を求める(自身が何かをすることを許可するように求める)ことを表す。

➖✔➖

「自身が何かをすることを許可するように要求すること」を示す。

「can/may」あるいは「could/might」を使用(このcouldは過去ではなく現在を表す。トーンが穏やかになる)。

  • 「Can/Could」 — 両方とも使用できるが、couldのトーンはより穏やかになる。
  • 「may/might」 — この場合は使用できる
  • 「might/could」 — どちらも過去を表さず、穏やかなトーンだけを表す。

「Can/May/Could/Might」 We come in?
入ってもいい?



許可を与える(自身が他人に何かをすることを許す)ことを表す。

➖✔➖

「自身が他の人に何かをすることを許可すること」を示す。
基本的には「can/may」だけで「could/might」は使えない。

「Could/Can」 We use your pen?Yes,of course you can.
ペンを借りてもいい。もちろんいいよ。(ここではYes,you couldを使わない)



過去の許可について、次の2つの状況を区別する

過去の基本的な許可(誰でもいつでもできることを意味する)を表す

➖✔➖

「誰でもいつでもできることを意味する」を表す。canの過去形couldを使用。

When We lived at home,We could watch TV whenever We wanted to.
私たちは家にいるとき、映画を見たい時に見てもいいと思っていた(基本的に許可されている)。



過去の特定の許可を表す(過去の特定の場合に、ある活動を許可することを表す)

➖✔➖

「過去の特定の状況で特定の活動を許可すること」を表す。
couldではなく他の述語(had permission/「was/were」 allowed to)に置き換える必要がある

We were allowed to see the film yesterday evening. == We had permission to see the film yesterday evening.
昨日の夜に映画を見に行かせてもらった(特定の許可があるので、couldは使えない)。

推測を表す

現在または未来の推測については両方とも使用可能

➖✔➖

can — 否定文または疑問文にのみ使用される。肯定文には使用されず。
could — 肯定文・否定文・疑問文に使用できる。

It can’t be true.
それは事実ではあり得ない。



What can we be doing?
私たちは何をしているのだろうか?



Can it be Liam?
それはリアム?



could(現在を表すことができる)は肯定文に使用できる。

We 「could/may/might」 go to Germany this summer.
今年の夏はドイツに行くかもしれない。(未来の可能性)



They 「could/may/might」 be right,but I don’t think they are.
彼らは正しいかもしれないが、私は彼らが正しいとは思わない。(現在の可能性)



canも限られた肯定文で推測を表す場合もある

理論上の可能性を表す

➖✔➖


理論的または分析することが可能なもの。理論的には可能だが実際には必ずしも実現・発生しない。

Anybody who wants to can become a prison visitor.
希望する人は誰でも刑務所を訪問することができます。



Emma is in poor health.She can be ill at any time.
エマは体が悪いので、いつ病気になってもおかしくない。



Evem experienced teachers can make mistakes.
経験のある教師でも間違いを犯す可能性がある。



onlyなどの表示制限を含む肯定文

Who is that at the door? It can only be the postman.
ドアの外にいるのは誰? 郵便配達人だけのはず。



canの後に「「be/get/seem/become」+形容詞」を付ける

➖✔➖


「時々・頻繁に」などの意味を表す。

It can get very hot here.
ここは時々暑い。



He can be very unpleasant.
彼は時々嫌なことがある。



Our grandmother could be very unpleasant at times.
私たちの祖母は時々不愉快になることがある。



過去の推測は「can/could」の後に動詞の完了形を受けなければならない

➖✔➖

このとき
can — 否定文や疑問文にのみ使用される。肯定文には使用されない。
could — さまざまな文型に使用できる。

He 「can’t/couldn’t」 have seen her there.
彼はそこで彼女に会うはずがない。



He could have gone home.
彼はもう家に帰ったかもしれない。



can+have+過去分詞

➖✔➖


主に否定文または疑問文で使われる。肯定文には使われない。

We saw her just now.she can’t have gone to Japan.
私たちは彼女に会ったばかり。彼女は日本に行くはずがない。



Why does she know this?Can someone have told her about it?
彼女はどうして知っているの?誰が彼女に言ったのだろうか?



could+have+過去分詞

➖✔➖


肯定文、否定文または疑問文で使われる。
主に

  • 過去の推測
  • 過去に実現しなかった可能性
  • 過去に何をすべきかを穏やかに求める・責める
  • 「もう少しでするところだった」

の4つの使い方がある。

過去の推測

➖✔➖


「おそらく(すでに)~」を意味する。

She could have gone home.
彼女はもう家に帰ったかもしれない。



Where could she have gone?
彼女はどこへ行ったのだろうか。



She couldn’t have seen him there.
彼女はそこで彼に会うはずがない。



couldの後の動詞の完了形には過去の推測を表すほか、次のような使い方がある(canを使わない)

過去に実現しなかった可能性

➖✔➖


「本来起こりうる「あること」が起きていない」を表す。
「本来は~」を意味する。

She could have told him,but she didn’t choose to.
彼女は彼に話すことができたが、そうしなかった。



We could have lent you the money.Why didn’t you ask us?
私たちはもともとこのお金を貸してあげることができた。どうして聞かないの?



過去にすべきことをしていなかった人を穏やかに求める・責める

➖✔➖


「本来~すべきだった」を意味する。

We could have helped him.
私たちは本来彼を助けるべきだった。



You could ask me before you use my phone.
私の電話を使う前に私に聞いてもいいのに。



You could have helped me why did you just sit and watch?
あなたは私を助けることができたのに、どうしてそばに座って見ているだけなの?



もう少しでするところだった

We could have died laughing.
もう少しで死ぬところだった。



We were so angry We could have killed him.
私たちはあんなに怒って、もう少しで彼を殺すところだった。



He felt miserable.He could have cried.
彼は苦痛を感じて、もう少しで泣きそうになった。



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