現在完了形は英語の中で重要だが感覚を掴みにくく、把握しにくい時制。
現在完了形について理解しているようで理解しきることは難しい。具体的に示したい時も往々にして感覚に従ってしまう。
形容詞従属節をより深く理解するために気を付けたいポイントをまとめる。
基本的な構成・方法
現在完了形は「have/has+過去分詞」で構成されている。
その中の「have/has」は助動詞。
- 疑問文を構成する場合 — 「have/has」を繰り上げて主語の前に置く。
- 否定文を構成する場合 — 「have/has」そのままの形で後にnotを付ける。
二種類の主な使い方
現在完了形には主に2つの用法がある。
- 完了用法 — すでに「完了し結果が出ているか経験したこと」がある。影響力のある用法とも呼ばれる。
- 未完了用法 — 発生した動作(始めたこと)が続いている。「持続的・継続的」な用法とも呼ばれる。
2つの使い方の特徴
完了用法(影響力のある用法)
この用法の現在完了形は
過去に発生した動作がすでに過去に完了し、完了した動作が現在に影響や結果を与えることを示す。
同時に強調したり興味を持ったりするのはこの影響や結果である。
彼は去った。(現在への影響や結果:彼は今ここにいない)
彼は車の鍵を見つけた?(現在への影響や結果:彼は彼の車を運転することができたか?)
私たちの仕事は終わった。(現在への影響や結果:今は大丈夫)
彼女は今日何も食べなかった。(現在への影響や結果:彼女は今きっとお腹が空いているに違いない。)
未完了用法(継続的な用法)
この用法の現在完了形は
過去に発生した動作が過去に完了するのではなく現在まで続いており、継続する可能性があることを示している(これで終了する可能性もある)。
最近どう?
彼はもう8年も先生をしている。
彼らはここにどのくらい住んでいるの?
私たちは結婚して10年になる。
私たちは彼女を長い間知っている。
彼女はいつも自転車で出勤する。
私たちは宿題を終えてからベッドに入って寝た。
現在完了形と共に使用される副詞
already | never | ever |
just | before | recently |
などがある。
彼らはもう仕事を終えた。
リアムは過去に車を運転したことがない。
彼らは教師をしたことがあるの?
彼はパーティーに参加して帰ってきたばかりだ。
私たちはちょうど何枚か写真を撮ったところだ。
しかし動作が現在に与える影響を強調しなければ、これらの副詞は基本的な過去形でも使用できる。
彼女は日本に着いたばかり。
そんなことは以前にはなかった。
彼女は最近外国へ行ったそうだ。
sinceと現在完了形
sinceは前置詞、接続詞、副詞としては使用されず。
文(主文)の述語は通常、現在完了形を使用する。
先週以来、私たちは彼女に会ったことがない。
2012年に彼女に会ったが、それ以来ずっと会っていない。
本を読んで知り合って以来、彼らはずっと親友。
時間の長さを表す場合は、現在完了形の代わりに通常の現在形を使用する。
最後にお会いしてからお久しぶり。
彼らはここに来て約半年になった。
現在完了形と基本的な過去の違い
現在完了形の完了した使い方は基本的な過去形と混同しやすい。
その違いは、
- 現在完了形 — 現在への影響と結果を強調
- 基本的な過去 — この影響と結果を強調せず、この動作が発生した時間は過去であることを強調
すること。
私たちはここに10年住んでいる。(今もここに住んでいる)
私たちはここに10年住んだことがある。(今はここには住めない)
彼女は起きた?(現在の状況に着目)
彼らは早く起きた?(動作そのものに着目)
私たちは彼のニュースを聞いていない。(彼の様子はわからない)
このニュースはリアムから聞いた。(単に動作について話す)
「have been to」と「have gone to」の使い方の違い
どちらも場所を後に置くことができる。
- 「have been to」 — ある場所に行ったことを示す。通常は回数を表す副詞と併用することができる
- 「have gone to」 — ある場所に行ったことを示す。話を強調していた当時、ある場所に行った人はいなかった。
「have been to」「have gone to」の比較:
彼はヨーロッパに2回行ったことがある。
彼はヨーロッパへ行った。(今はここにいない)
その次が名詞ではなく副詞であれば「to」は付かない。
彼女は何度も外国へ行った。
彼女は家に帰った。