「not merely(単に~ではない)」と「not only(~だけではない)」というフレーズ。
どちらも何かが1つの物事や側面に限定されないという考えを伝えるために使用される。
ただし、それらの意味には微妙な違いがある。
- 「not merely(単に~ではない)」 — 何かが見た目以上のものがあることを強調
- 「not only(~だけではない)」 — 何かが期待されたものを超える追加の「品質・機能・利点」を持っていることを強調
「not merely(単に~ではない)」と「not only(~だけではない)」は誤って置き換えると混乱を引き起こす可能性があるため、文脈に応じて適切に使用することが重要。
これらのフレーズの使用例をいくつか示す。
not merely — 単に~ではない
その絵はただ美しいだけでなく、感情に影響を与え刺激的なものだった。
この素晴らしい小説は単に面白いだけでなく、教育的でもある。
彼女のスピーチは有益なだけでなく、感動的でもあった。
彼は単にレースを完走しただけではない。彼は世界記録を破った。
not only — ~だけではない
彼女は頭が良いだけでなく、心も優しい。
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エマは職場で昇進しただけでなく、大幅な昇給も得た。
これらの例で確認できるように、
- 「not merely」 — 見た目以上のものがあることを強調する
- 「not only」 — 期待されたものを超える追加の「品質・機能・利点」を強調する
ただ、正確に使い分けるのはネイティブの人でもない限り、なかなか難しいと思う。